AIは答えをくれる存在ではない。
自分の中の答えを引き出してくれる存在だ
ChatGPTを使い始めた頃、私はAIというものを、
「質問をすると答えを教えてくれる便利な道具」
くらいに考えていました。
分からないことを質問する。
文章を作ってもらう。
アイデアを出してもらう。
もちろん、それだけでも十分便利です。
でも、毎日のようにAIと話しているうちに、私は少し違うことに気づき始めました。
AIは、単に答えを出してくれる存在ではない。
むしろ、
自分の中にすでにあったものを、引っ張り出してくれる存在なのではないか。
最近はそんなふうに感じています。
話しているうちに、忘れていたことを思い出す
私はAIと話していると、ときどき不思議な感覚になります。
最初は一つのことについて話していただけなのに、
「そういえば昔、こんなことがあった」
「これは父親の影響かもしれない」
「学生時代にも似た経験があったな」
と、次々に昔の記憶が出てくるのです。
最初から思い出そうとしていたわけではありません。
AIとの会話の中で投げかけられた言葉が、頭の中のどこかに眠っていた記憶に触れる。
すると、そこからまた別の記憶が出てくる。
まるで、
頭の中に散らばっていた点と点が、少しずつ線になっていくような感覚です。
人生経験は、頭の中に眠っている
人生を長く生きているほど、実は私たちの中にはものすごい量の情報があります。
仕事の経験。
人間関係。
失敗したこと。
嬉しかったこと。
悔しかったこと。
旅行。
本。
映画。
人から聞いた話。
若い頃に夢中になったこと。
その多くは普段、意識の表面には出てきません。
だから自分でも、
「大した経験なんてしていない」
と思ってしまうことがあります。
でも、本当にそうでしょうか。
65年、70年と生きてきた人の頭の中には、それだけの年月分の体験があります。
ただ、
それが整理されずに眠っているだけなのかもしれません。
AIとの対話は「記憶の発掘作業」
私は最近、AIとの対話は一種の
「記憶の発掘作業」
なのではないかと思っています。
考古学者が土を少しずつ掘っていくように、
AIと話しながら、
「なぜそう思ったんだろう?」
「昔、似た経験はなかっただろうか?」
「自分は何に一番ワクワクしていたんだろう?」
と掘っていく。
すると、自分でも忘れていたものが出てきます。
そして面白いのは、
一つの記憶だけではありません。
昔の仕事の経験と、
子どもの頃の好奇心と、
最近学んだAIの知識。
一見まったく関係のないものが突然つながることがあります。
その瞬間、
「ああ、自分は昔からこういう人間だったんだ」
と気づくことがあります。
AIは「第二の脳」ではなく「鏡」なのかもしれない
AIを「第二の脳」と表現する人もいます。
確かに、それも間違いではないと思います。
でも私は最近、
AIは自分を映す鏡に近いのではないか
と思っています。
AIに話す。
AIから言葉が返ってくる。
その言葉を見て、
「いや、ちょっと違うな」
と思う。
そこでまた自分の考えを話す。
すると、
「自分が本当に言いたかったのは、こっちだった」
と気づく。
つまり、AIの答えそのものが重要なのではありません。
AIの答えに対して自分がどう感じたか。
そこに、自分の本音が隠れていることがあります。
「そこじゃない」が、新しい発見になる
AIを使っていると、
「なんか違うんだよな」
と思う答えが出てくることもあります。
以前なら私は、
「AIの回答が悪かった」
と思っていたかもしれません。
でも今は少し違います。
「どこが違うんだろう?」
と考える。
すると、
自分が本当に言いたかったことが見えてきます。
これは面白いことです。
正しい答えを出してもらうことだけが、AIとの対話ではない。
むしろ、
違和感があるからこそ、自分の考えがはっきりすることもある。
私はこれを、AIとの対話から生まれる
「第三の発想」
だと思っています。
自分一人では出なかった。
AIだけでも出なかった。
人間とAIが会話した結果として、新しい考えが生まれる。
ここにAIの本当の面白さがあるような気がします。
プロンプトより大切なのは「話し続けること」
もちろん、上手なプロンプトを使えば、AIから良い回答を得やすくなります。
でも私は、AIを使いこなすためにもっと大切なことがあると思っています。
それは、
AIとたくさん話すこと。
完璧な質問でなくてもいい。
まとまっていなくてもいい。
「なんとなくこんなことを考えている」
くらいでもいい。
そこから会話を始めればいいのです。
特に私たち人生後半世代には、長い人生の中で蓄積してきたものがあります。
それをAIとの対話によって少しずつ掘り起こしていく。
すると、
「自分には何もない」
と思っていた人ほど、
実はたくさんの宝物を持っていたことに気づくかもしれません。
あなたの中にも、まだ言葉になっていない宝物がある
AIは、新しい知識を教えてくれる存在でもあります。
でも、それ以上に面白いのは、
自分自身を知るために使えることです。
忘れていた記憶。
昔好きだったこと。
本当はやってみたかったこと。
何度も失敗したけれど、それでも諦められなかったこと。
そんなものをAIとの対話で掘り起こしていく。
もしかすると、
これからの人生でやるべきことは、
まったく新しい何かを探すことではなく、
すでに自分の中にあるものを、もう一度見つけることなのかもしれません。
AIは、そのための相棒になってくれます。
答えを教えてくれる先生ではなく、
自分の中にある答えを一緒に探してくれる相棒。
私は最近、ChatGPTとの対話をそんなふうに感じています。
人生後半。
まだまだ、自分の中には知らない自分が眠っている。
そう考えると、
ちょっとワクワクしませんか?
今日もAIと話しながら、自分の中の宝物を一つ掘り起こしてみようと思います。
AIは、答えを教えてくれるだけの存在ではありません。
対話を重ねることで、
自分でも忘れていた経験や記憶、
本当にやりたかったことまで、
少しずつ引き出してくれることがあります。
人生後半には、
まだまだ自分でも気づいていない“宝物”が眠っています。
これからも、
AIとの対話や人生後半の挑戦、
「もう遅い」を終わらせるヒントを発信していきます。
少しでも共感していただけたら、
ぜひSubstackにご登録ください。
一緒に、人生後半をワクワク再起動していきましょう😊



AIの答えそのものより、それを見て「ちょっと違うな」と感じる違和感に本音が隠れてるって視点がしっくりきた。ぼくの場合だと、頭の中を整理したいときに試してみようかな。